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2008年06月26日

正直者は馬鹿を見る?

「正直者の業者は馬鹿を見る。」今朝の日経新聞にウナギ産地偽装に絡んで地方の養鰻業者のコメントとして掲載されておりました。

日本人は「恥を知る民族」であり、新渡戸稲造著「武士道」によれば、日本人の精神の基盤は武士道にあり、義・仁・勇・礼・誠・名誉・忠義などによって己を磨いた、とあります。

ですから、決して「正直者が馬鹿を見る。」ものではなく、むしろ尊ぶべきものであったはずです。
いつから…そうなったのかを嘆くより、正直者を尊ぶ日本人魂をもう一度呼び戻したいものですネ。

さて、6月も後段に突入し梅雨明けもまもなくかと思われますが、ここは一つスカッ!と、どこまでも見渡せる青空が欲しいところですネ。
忌み嫌われている梅雨も、田んぼには必要な水を補給してくれるし、そこかしこに咲いているアジサイはハッ!とする妖艶さを見せ、梅雨時のクラーイ気分を和ませてくれてますので、それぞれがそれなりに相応の役割を果たしている健気さを日本人特有の懐の深さを持って受け止めてやりたいものです。

「夏が来ると冬がいいと言う。
冬が来ると夏がいいと言う。
……   
……
おれがおれがを捨てて、おかげさまで、おかげさまでと暮らしたい。」

誰が作ったかは不明ですが、小生の好きな言葉の一つでもあります。

2008年06月20日

鮎売り

「京都では昔、桂女(かつらめ)とよばれた女性達が鮎を売り歩いていた。」との記事が12日の日経夕刊関西版にありました。
京都大原女の花売りのことは知っておりましたが、桂女と呼ばれた鮎売りの女性が京都にいたことは初めて知りました。
京都に都がおかれていた頃のことでしょうから、海辺から遠い都には様々な方法でいろいろな海産物が運び込まれ、塩漬けにした鯖を運んだ「鯖街道」はその名を今に残しています。
日本海沿いにはヘシコと呼ばれる鯖などを糠漬けにしたものが土産物として売られていますが、地域によってはいろいろな保存方法があるものですネ

海から遠い都では、もっぱら近くの川辺で捕れる新鮮な川魚を好んで食べていたことが伺われ、鮎を持ってしても、京都には「桂女」といわれる鮎売りをしていた女性がいたという、都大路の古き良き日本の夏を彷彿させる情景がしのばれるところですね。

今年の鮎漁は豊漁が期待され、夏の走りのこの季節、店頭にはたくさんの鮎が並んでおります。
今夜は一つ奮発して、焼きたての鮎の身をひとつまみ、たで酢につけて召し上がれ!


2008年06月11日

たで酢と鮎

古くて新しい話題、それはたで酢と鮎の話。

たで酢(タデ酢)になじみのない方に、ざくっ!と説明させて頂きますが、これがなんと川魚に限らず海の魚とも相性が良いのです。
それでは肉には不向きなのか、と思われる方がいると思いますが、どうしてどうして、意外?なことに肉料理もまた相性がよいのです。
相性の元となるものはナンだろうかと考えてみましたら、「生臭さ」という匂いにあるのではないかと考えております。
たで酢は、一方で生臭い匂いを消してくれる効果が期待できるのです。
こんなところから、小生はたで酢に少量の醤油を垂らししたものを納豆など匂いの強い食品を食べるときに和えて食べて頂くことをおすすめしています。

それでは、いったい日本人はいつから鮎をたで酢で食べ始めたのでしょう。
万葉集には鮎を詠んだものが数種見られ、古の人々は、海の魚よりも鮎や鯉、スズキなど川の魚をこよなく愛していたことが伺われます。
大変興味があるところですが、鮎とタデ酢の関係についての明確な文献に出会っていないので、確信を持ってコメントすることができません。
一昨年6月に「日本の伝統調味料 たで酢」のテレビ取材があり、室町時代の料理書四条流包丁書(1489) に「魚料理にはタデ酢(タデズと濁るそうです。)が合う」と紹介されていることを映像で確認させて頂きました。
そもそも、選ぶのに一苦労するほどあふれている現代版調味料と違い、塩、酢、酒、醤など、限られたものだけで味を作っていた時代のことですので、当時のたで酢は大変貴重な調味料ではなかったかと推測することができます。

「清流の女王」といわれる鮎の遡上に合わせて、その水辺でこぼれ種から芽を出し成長していく「タデ」との関係は、どこか不思議なロマンを感じさせ、他方でいろいろな呼び名を持っているところも似ています。
氷魚、子鮎、若鮎、香魚、年魚、落ち鮎等々、季節や成長の移ろいに合わせてその呼び名を持ち、魚体はどこまでも美しく、そこから発する香りはメロンともスイカとも例えられております。
タデ(食べられるタデ)は、そのアユの遡上する川辺に育ち、マタデ、ホンタデ、ヤナギタデなどと呼ばれ、市場においては鮎タデ、笹タデ(いずれも栽培されているタデ)とも呼ばれております。
刺身のつまに出されるのは発芽後すぐの芽タデで、赤い色をした紅タデと緑色のアオタデを見たことがあると思います。

現代における「たで酢」の利用法は「鮎」のみ、のところからさほど進展をみておりません。
小生はこのことを真剣に考え、どうにかして「たで酢」をもっと利用して頂き、いいろいろなおいしい食べ方があることを多くの人に知ってもらいたいと願っております。
小生は最も伝統的なスタイルの「タデ酢みそ」が大好きです。
大阪では夏の定番として提供される「豚の冷しゃぶ」に特に合い、かけてもつけてもよしの優れものです。
タコのぶつ切りは、これもキュウリの薄切りを合わせて夏料理の一品となりますが、これにも実によく合います。
そうそう、できればみそは「白みそ」でお願いします。
他にも、タデ酢に醤油を少し垂らして野菜ドレッシングなどにもグーです。

梅雨が終われば夏本番!
古くて新しい食べ物「タデ酢みそ」で今年の夏を乗り切ることを是非!おすすめ致します。

2008年06月07日

たで酢への問い合わせ

各地で鮎釣りが解禁になったせいでしょうか、たで酢についての問い合わせが引きも切りません。
何でも、今年は例年になく鮎の遡上が増えているとの各地からの情報が入っているとのことです。
これも温暖化のせい?
昨年は増水による水の濁りのため、一昨年は渇水のため鮎の遡上が少なかったようですが、ともあれ、今年の鮎の遡上が増えてくれていることに感謝せねばなりません。

昨年は北海道の方からも問い合わせがあり大変驚かされましたが、結局、沖縄県に至るまで対応させて頂きました。
よくよく考えてみますと、四方海に囲まれている日本では、卵から孵化して若鮎になるまで海で育
つ鮎がどこの海から遡上してきても不思議ではありませんが、それにしても沖縄にも鮎がいるのかな、と少し疑問に思って聞いてみたら、実は関西から移住した方で、無性に鮎を食べたくなってこちらから郵送してもらったそうですが、届いた鮎をいざ食べる段になって「たで酢」がなかったために問い合わせがあったことがわかりました。

全国津々浦々にまでに「たで酢」を普及させることはなかなか至難のことかもしれませんが、「たで酢」で鮎を食べる食習慣を持っている関西人が全国と交流する際に「たで酢」の親善使節となって頂けたら意外と早くに普及するかもしれません。
その日のくるのを期待するためには、良い商品つくりをしなければいけません。
いま進めている「新たで酢」試作品は、まさにその期待を一身に受けていると言っても過言ではありません。
試作品は社員全員に持って帰ってもらい、月曜日に味についての感想を聞くこととしております。


2008年06月05日

非凡

世の中にはすごい人がいるものですネー

「人間は下から覗いて初めてその価値や真価が分かる」

若いころ心身の鍛錬の場で、有識者から聞いたことがありましたが、目の前で突然の形で語られたのにはただビックリ!です。

要は「浮浪者の仲間に入って道ばたに座り、歩く人の足を眺めているといろいろな人生模様が分かってくる。」ということです。
理屈としては分かるような気がしますが、恥も外聞も捨てて果たして浮浪者になりきって人の行き交う道路に座ることができるかどうかです。

その方は経営していた会社が倒産し、裁判の結果個人破産の手続きを経て、1年余の間浮浪の経験をしたそうです。
自ら滔々と語られ、さながら人生を超越した様が感じられ、全ての事象に対して悠然とした捉え方をしているように見て取れましたので心境を伺いました。

「物欲が消えて、今は一切そのようなものがありません。」

そのように答えてくれました。

ウーン… これは神か仏か、さてまたこれもまた非凡なるが故のなせる技か…

「自己破産判決に際して、債権者から恨み節や意義を唱える人が一人もいませんでした。裁判官も驚いておりましたが、自分でも不思議なことと驚いております。」

誠心誠意を尽くして整理をしたから債権者から理解を得られたのだと思います。

「今はおかげさまでこの様な生活をさせてもらっていますが、巻き返してやろうという心境はありません。」

ウーン だから物欲が消えたのかもしれません。

海舟翁は「毀誉恬然」と言われたが、この心境は非凡の領域にあるが故に出てくる言葉で、翁を切りにきたはずの坂本龍馬は翁に会ってたちどころに帰依したと伝えられておりますが、同様に翁が言われた「名利超然」たるところに実はこの非凡な領域があると小生は考えております。

平成の御代に人を切る刀はいらないことは当たり前のことですが、「生き様」というものに人生を掛けるところの「人生の達人」については、小生が特別興味を持っている領域になります。

2008年06月01日

目撃

今日は大変な事件に遭遇致しました。

「ドン!」と大きな音とともにいきなり車が電柱にぶつかり大破しました。
後ろからぶつけた車は止まることもなくそのまま逃げていきます。
あれはナンだ!
ぶつけられた車からはガソリンが大量に漏れています。
危ない!近づくな!

110番!

記憶したナンバーと逃げた車の特徴、運転していた男の特徴を110番しました。
周囲は大変な騒ぎで、近隣の犬はおびえて吠え続けています。
おまけに高速道路の音までうるさい喧噪の中での携帯電話での110番はよく聞き取れません。
逃げた男を捕まえてもらうことと、救急車と消防車の手配をお願いして何とか目撃者のするべきことをなし終えました。
幸いにも、この事故を目の前で目撃した方がおり、前車が正しく左折しようとしていたことを見ており、到着した警察官にそのことを話してくれました。
また、ぶつかった電柱の横にある家のご主人は自分の車を出し、小生にナンバーを聞き逃げた車を追いかけていきました。

程なく、追いかけていったご主人が戻ってきて「逃げた車がこの先で動けなくなって止まっている。」と警察官に通報して、事故を起こして逃げた男は警察に捕まりました。

被害者も救急車に収容され、漏れていたガソリンの処理も終えて現場の方もだいぶ落ち着いてきた様子が見え、小生の目撃事情聴取も終わったので、目の前で事故を目撃した方と話をいたしました。

「目の前で事故が起き、車の破片が飛んできたので動転してしまいました。自分も携帯電話を持っていたがどうしたらよいかわからなかった。冷静に110番してくれてありがとうございました。」

「いえいえ、どういたしまして。」

事故を目撃した方々みんなが協力して助け合ったから被害者の救出と二次災害を防ぎ、しかも逃げた男を早期に捕まえることができたのです。

「ご苦労様でした。」協力し合った方々はそれぞれ挨拶を交わして現場を離れましたが、事故の被害に遭われた方には大変気の毒なことでしたが、今日は大阪人が持っている人情の厚さを目の前で見せて頂きました。