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2009年09月26日

秋の始まりはポン酢

大阪では日中30℃を超え、まだまだ暑い日が続いています。

こんな季節はずれの気候の時でも、故郷久那土では涼しさを通り越して肌寒さを感じているのではと、つい望郷の念に駆られてしまいます。

望郷の念に陥ったきっかけは、実は連休中に既にありました。

この連休中、自由気ままに伸び盛っていた庭の植木枝の伐採整理をしていたところ、生前たった一度尋ねてくれた亡父が「新築祝いになんにもできんけんど」と、方言丸出しで申し訳なさそうに言いながら一緒に植えた元気いっぱいのシャクナゲを発見しました。

ああ…なんという巡り合わせというか、驚きの発見!とでも言うべきか…

すっかり亡失していた遠い記憶…

お金や物はいつの間にかなくなってしまうけれども、購入したときわずか500円くらいの小さなシャクナゲがかれこれ20年もの歳月を経てもなお、その存在を誇示していたなんて…

蓄えがあったわけでもなかった亡父が記念となるべきものを残すことを考えたとき、伐採されない限り生き続け植樹した者の存在を示す最も安価で最良な方法として植樹を選択したものと思います。

恐るべし!

年長者の知恵…

そんなわけで、庭の植木整理に汗をかきながらも、驚きの発見によりしばし亡父との思い出に浸ることができました。

夏の間、自由気ままに伸び盛っていた植木の整理を無事終えて、やっと落ち着いて鍋などを囲むことができました。

秋の夜長をすだちポン酢で鍋!

大きな鍋の中にはいろんな思い出が一杯詰まっておりました。


2009年09月11日

ポン酢の季節

朝夕めっきりと、とようやくいえるまでになりました。
今年の夏は、夏らしくない夏に終わってしまいましたが、程なく見るもの聞くもの全てに旺盛な食欲を感じさせる季節が待ち受けていますので、これはこれで良し!としなければいけませんですネ

そういえば、街中のスーパーには早くからサツマイモやリンゴなどが並び、現在は松茸やすだち果実にその場所を明け渡しています。
展示されている農産物はまもなく訪れる季節を先取りして、見る人をして新鮮で高揚感溢れる気分にさせてもくれていますが、先取りがあまりにも定着しすぎているために期待感を損ねている側面もまたあるように思います。

ともあれ!

ポン酢の季節がやって参りました。

この季節到来に先立って、ポン酢の味を知るのに是非とも覚えておいて頂きたいことは「湯豆腐」の存在です。
豆腐はそのまま食べても味気がほとんど感じられません。
この味気の少ない豆腐を湯豆腐にしてポン酢で食べてみて、美味しいと感じられるポン酢は他のものを食べても美味しいし、余り気が進まなければ他のものを食べてもそうなると思います。
豆腐そのものの香りと味を残しながら美味しく頂けるポン酢こそが美味しいポン酢といえるものであり、その意味でも豆腐はポン酢の味を評価する物差しとして是非とも活用して頂きたいと思います。

近年の傾向として、鍋物の中身が多様化してきており、その流れに沿ってポン酢の味付けもかなり濃いめになってきております。
むしろ、鍋そのものに味付けをする食べ方も増えてきております。
いろいろな食べ方によって鍋を楽しまれる事はむしろ歓迎すべき事ですが、やはりお湯に昆布だけの鍋に具を入れてポン酢で食べる食べ方が和食鍋のルーツであることを忘れないようにして大切にしていきたいとも思っております。

何はともあれ!

ポン酢の季節到来です!

いろいろな趣向を凝らして、今夜もポン酢で様々な料理をお楽しみ頂きたいと思います。

2009年09月04日

夏の終わりに…

前回「夏バテと酸味」について持論を述べさせて頂きましたが、実は特にお勧めしたいのがこれです。

夏はともかく汗をかくことが第一、とは前回述べました。
汗を一杯かいて水分を補給して、また汗をかいてを繰り返すとヌルヌル・ベタベタ汗がサラサラ汗に変わってきます。
こうなるとしめたもので、汗腺入り口にたまっていた老廃物が取り除かれ、嫌な匂いもなくなって爽快さを実感できます。

とにもかくにも汗腺の入り口の通りさえ良くなったら、今後は汗腺入り口に老廃物を溜めないように定期的に汗をかいて汗腺入り口の掃除を励行していかなければなりません。
意外と効果的なのは、半身浴で長めに入浴することによって、サウナの代用としてたっぷり汗をかく方法もあります。
できれば入浴前にコップ一杯の水を補給し、状況に応じて途中でもコップ一杯の水を補給するのがたくさん汗を出す秘訣ですので試してみて下さい。

おっと!
忘れるところでした。
お風呂から上がるときには必ず冷水を全身にかけることを励行しましょう。
キリッ!と身が引き締まって気分も爽快になりますし、汗の引きも早くなります。

さて、コップ一杯の水についてです。
水が豊富な日本において、たかがコップ一杯の水ですが、されどコップ一杯の水です。

実は侮れないのがこの水の扱いです。

その昔…
どれくらい遡った昔かは明確に特定できませんが、何かをしている最中、特に運動中の水分補給は「根性なし!」ということでご法度であったことは小生の年代の方々の等しく経験してきたところです。
でも、今は様変わりしていて、スポーツ医学の観点からも水分補給が奨励されています。

小生らの「根性なし!」時代と現代理論とのギャップはいったいどこから作り上げられているのかは知るよしもありませんが、どちらが強靱な体力を作れるかは現状の実態から知ることができます。

この制約された中の一杯の水と、理論に沿った一杯の水とは自ずから目的・用途が違っており、前者からは理論を超えた活力が得られ、後者は理論に沿ったものにとどまります。

つまり、理論で気力を養うことはできないが、制約からは気力らしきものが養われる、或いは生まれることを言いたいのです。

たかが水一杯のことからでも、様々な考え方ができますネ

さて、本題の香酸柑橘果汁です。

是非お勧めしたいのがコップ一杯の水に香酸柑橘果汁を数滴加えた飲み物です。
お風呂上がりの一杯!
コップ一杯の水に、ゆず果汁またはすだち果汁などを加えて飲まれることを是非お勧めします。
口中がさっぱりすることはもちろんですが、なんと言ってもさわやかさとさっぱり感は他の飲み物の追随を許しません。
レモンも捨てがたいものがありますが、できればここのところは国産もん!で行きたいところです。
もちろん、小笠原島レモンがあれば言うことなしですが…

ところで、香酸柑橘にはゆずを筆頭に徳島県のすだち、大分県のかぼす、山口県のダイダイ、沖縄県のシークァーサーなどが知られているところですが、余り知られていないのが徳島県の「ゆこう」という香酸柑橘です。

日本における柑橘のルーツは、右近の橘と呼ばれる橘と沖縄県のシークァーサーを日本古来の原種としており、身近にある柑橘類の多くは中国を原産地にして奈良時代に持ち込まれたゆずに由来することは、多くがゆずの近縁種とされていることでもよく知られているところです。

その中に徳島県上勝町を主栽培地とする「ゆこう」があります。

ゆこうはゆずやすだちの陰に隠れ、表に出ることは余り無かったようでしたが、近年その価値観が評価され、品薄も手伝って価格も上がってきています。
価値観の捉え方にはそれぞれ立場によって違いはありますが、香りはゆずとすだちに劣りますが、味の方はどちらかといえば優しい感じで、中にはゆずとすだちに勝るとも劣らない評価をする人もおります。

上勝地方では古くからいろいろな食材に利用してきており、ちらし寿司や夏向けにめんつゆなどお吸い物にも利用しております。
もちろん柑橘果汁ですので、酸味は醸造酢よりまろやかであることは疑いありません。

話題を変えますが…
今年の夏はあまりにも短かったというか、夏の代名詞である厳しい日照りの日が少なかったですネー
日照不足で高騰した野菜も、もどった日光を浴びてやっと収穫が追いつき、価格もようやく例年並みに落ち着いてきているようです。
周辺における環境が大きく変わってきていることが、あまりにも短い夏によって体感できています。

日中はまだまだ厳しい夏の名残がありますが、夕方になりますととたんに涼しい風によって大変過ごしやすくなってきています。
お風呂とコップ一杯の水を上手に活用し、体調を整えて時節に備えたいものです。