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2009年10月27日

旨いは甘味

旨い!

という味覚表現は、近年甘味にその大部分を依存しているように思うのですが、皆様はどのように感じておられるでしょうか。

ただいま小生、満を侍してゆずポン酢を試作しております。
ゆずはすだちとは対照的に、あの柔らかな香りから甘みを連想させます。
ですから、他のポン酢とは違って極力甘みを付与してゆずの独自性を出そうと致しました。

何回か試食会を開催していますが、やはり甘め方向に調整したものに軍配が上がます。
確かに酸味が勝っているものより実際に旨く感じます。

味覚センサーなるメカニズムは小生の考えの及ぶところではありませんので、はっきり言ってわかりません。
しかしながら、甘味が酸味を包んで全体的な味をまろやかに感じさせてくれている事はわかります。
いわゆる、酸味を旨い!と味覚する状況を指します。

味覚の中で、旨みというものから限りなく遠ざかっていくものに酸味と苦みがあります。
酸味は腐敗を感じさせ、苦みはえぐみも併せ持っている場合があり、いずれも人間の本能をもって日常的に喫食から排除しているものです。

ところが、その苦みや酸味に病原菌への抑制効果が期待され、近年とみに関心が集まり、いろいろな分野で熱心に研究されているようです。
一般的に薬は苦いので、苦みは身体に良いものだと言うことはわかりますが、もう一つの酸味について、最も代表的なお酢は除菌・殺菌効果が高いことでは多くの人に認識されていることですが、さて、人の身体への健康効果について酸味はどのように認識がされていますでしょうか。

健康に関連したお酢ブームが火付け役になり、手軽に飲めるような飲料酢まで販売されました。
たくさん飲めば健康になるものでもないと思いますが、日常の料理などに上手に取り入れて食事の中から摂取する方法がベストだと思います。

小生の一般的な知識では、お酢の成分である酢酸が血液中の老廃物を分解してくれるので身体によいと理解していますが、単にそれだけではないと思います。

天ぷらや餃子など、油を使用したものをぽん酢で食べると以外とさっぱりと頂けるのを実際に体験された方が多いと思います。

酸味を上手に使いこなすと、マイルドな酸味となり美味しく感じられます。

もうすぐ10月も終わり、木枯らしの吹く11月に突入します。
こうなりますといよいよ「ぽん酢で鍋」の時節到来となります。

旨いぽん酢で鍋一杯の野菜をたくさん食べて「たくさん食べられる」ことが健康の証明であることを確かめながら、今夜もぽん酢で健康であることを確かめてもらいたいと思います。

2009年10月24日

ぽん酢とは

HPリニューアルを実施中ですが、この際、ぽん酢がもたらす役割についてもう一度考え直してみたいと思います。

ぽん酢、ポン酢、ぽんず、ポンズ…

などなど、いろいろな呼び方がありますネ

業務筋では、ぽん酢の材料となる2種類以上の果汁を混合させたものを「合わせ」と呼んでいるところもあり、この場合は種類の違う果汁を混ぜる(合わせる)ところから来ているものと考えられます。

なぜ、わざわざ異なる果汁を合わせる必要があるのか?

という疑問に応えるには、少々専門的なうんちくが必要になります。

例えば、すだちは爽やかな香りと切れ味鋭い酸味が特徴で、柑橘のトップバッターとして9月から収穫期に入ります。

10月はゆこうの収穫期で、徳島県上勝町の特産として、こちらはマイルドな酸味が特徴で、香りは余り強くありません。

11月から12月にかけてはゆずの出番で、耐寒性にも優れているので寒冷地でも栽培しやすく、国内の広範囲にかけて各地域で栽培されていることから、最も身近な柑橘として知られております。

ゆずは独特の強い香りと苦みや渋みを持っているため、そのまま料理に使用すると食材の本来の味や匂いを消してしまう不具合が生じてしまいます。
このため、他の果汁と合わせてほどよい状態にして使用するようになったのも、ごく自然ななりゆきではなかったかと考えております。

つまり、柑橘は味・香り・酸味等については皆違う特性を持っているため、これらを合わせて適度な酸味や香りを創出させ、オリジナルの味を作りたいと考えても不思議ではありません。

ですから、2種類の果汁を混ぜても3種類の果汁を混ぜても同様に「合わせ」と呼びますので、それぞれ合わせる分量によっては幾通りもの「合わせ」ができあがることになりますので、ぽん酢を提供する飲食店によってはオンリーワンの特徴を持たせるという創作の世界が広がります。

これらはいわゆるプロと呼ばれる職人の領域です。

言わずもがな、これがポンズの真骨頂ではないかと思います。

そして、ここに合わせの技術たる所以があります。

加えて、およそぽん酢には独自の味つくりのために隠し味なるものを施します。

その例に沿い、噛めば噛むほど味がでるホタテの干し貝柱を使ってみましたが、特段他のものと差別化できるほどのインパクトは得られませんでした。

隠し味も意外と難しいものであることを知らされました。

聞いた話では、適当に切ったレモンを放り込んで味の調整として使用しているところもあるようです。

いろいろと工夫を凝らしてオリジナルの味付けをするのがぽん酢ですので、是非とも欲しい!と言われるようなぽん酢作りを目指して日々研鑽しているところです。

2009年10月21日

ぽん酢で鍋どんぶり

果遊大徳ホームページは現在リニューアル中です。
ニューHPは、10月末~11月上旬アップを目標にしてリニューアルを実施中です。


さて、この時期になると決まったようにポン酢の出荷量が増えて参ります。

そして、毎年決まったように感じるのは「季節の移ろいの不思議」です…

急に気温が下がり、爽やかな朝は一日中目一杯良い気分にさせてくれるし、一方で何となく食欲が増して体調も良くなってきていることが実感できます。

こんな爽やかな日は理由もなく急に食欲が出てきて、気温が下がることとポン酢の出荷が増え始めることとは、およそ食欲と密接な関連性によってなるほど頷けるところです。

エコ食事と言うか、それともオーソドックスに節約鍋と言った方がよいのか…

小生はかれこれ数回続けて鍋の残りをご飯に乗せ、その上からぽん酢をドバーッとかけて食べています。
飽きがこなくて簡単に鍋どんぶりができて、また日替わりにぽん酢を代えればいろいろな味の鍋どんぶりが楽しめますので、これが意外といけるんです。

昨日はゆずぽん酢で食べました。

結局、この数日間の食費はいったいどれくらいの節約ができたのかな?と検証してみますと、初回はぽん酢につけて食べる鍋スタイル、2回目はすだちぽん酢どんぶり、3回目はゆずぽん酢どんぶり…

あれれ!

鍋で1回、鍋どんぶりは少なくとも2回は頂いていました。

鶏肉は良いダシを出してくれていますし、水菜はいつまでもシャキシャキ感が得られますので、この場合必需品になります。

鍋どんぶり!

この時節、大変重宝している鍋どんぶりです。


2009年10月07日

木喰上人

強い台風18号の進路が気になるところですが、三六会のK君から「郷里久那土の丸畑出身、木喰上人に因むレリーフ看板が完成した。」との近況報告を兼ねた挨拶状が届きました。

さらに「古義真言宗大徳の文章が出てきて、ご縁がある感じがした。」と続いておりました。

子供の頃から「木喰さん」と親しみを込めて呼んでいたのを覚えていますが、丸畑に関して残っているもう一つの記憶は母に連れられて行ったことです。

母は着物を数枚持っておりました。

母から外で待っているように言われ、何もわからないまま待っていると尋ねた家の人が干し芋を幾つか持ってきてくれました。

帰りの母の手には持って行った着物がなく、代わりにサツマイモとお米を持っていました。

成人してから察したことでしたが、そのようにして母は食べ盛りの小生らの食べ物を確保していたのでした。

遠い記憶の中にある丸畑は、懸命に生きた母の記憶が強烈に残っており、ただただ親不孝をしてきたことを詫びております。

キーボードの文字が見えません…

2009年10月06日

やっと、ポン酢の季節らしくなりました。

ようやく涼しさを通り越して、大阪も朝夕肌寒さを感じるようになりました。
待ちに待っていた季節の変わり目が、ようやくやってきました。

大型台風の進路や目を覆うばかりの経済低迷は大変気になるところですが、それでも着実に季節は秋へと向かっています。

不思議なことに、寒くなると暖かい食べ物が欲しくなります。
そう!
鍋にポン酢です!
環境に慣れるために自然な形で身体が要求しているのですね。

あるがまま…

自然体…

そんな風に連想することができます。

身体が自然と要求して、美味しく物が食べられること!
それも幸せの一つの表現だと思います。

世の中には、そのようなことの満足にできない人がいることを思えば、単にできることとは幸せと考えなければいけません。

外ではコオロギが鳴いています。

どのような立場にいる人にでも、美味しいと誉められるポン酢を作ってあげたいと、虫の音を聞きながら思いを巡らせております。