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2008年07月22日

「美味しさ」とは

日が昇る前の、まだ起きるのには早すぎる時間からミンミンゼミが狂ったように一斉に鳴き出して目が覚める日々が続いています。
夏になると睡眠不足になる原因の一つはこのミンミンゼミの一斉鳴きにあります。
まさか樹液を吸い尽くされることもないとは思いますが、信じられないくらいの集団でミンミンゼミが1本の樹にまつわりついています。
地球温暖化の一つの現象としてみている学者もいるようですが、それにしても他の蝉はいったいどこに行ってしまったのでしょうか。

真っ暗になった空からいきなり雷鳴がとどろき、大粒の雨がドサーッと落ちてくる不安定な天候が続いておりますが、時にかまうことなくそれでも明日からは8月となります。
暑い暑い!といっている期間もあと20日あまり…
あっという間の何とやらになりませんように、少しは夏らしきものの恩恵に浸りたいと思うこのごろです。
とりあえず、仕事を終えたあとの一杯!のおいしさは格別ですが、本当のところは一杯汗を流したあとの爽快感の余韻をもって一杯!を所望したいところですが、デスクワークに明け暮れている現状ではその爽快感に巡りあっておりません。
そうです!
夏になるといつも思い出すのがこのことです。
美味しいものを飲みたければ、汗を一杯流して身体が自ら要求するような状態を作れば、摂取するものはどんなものでも美味しく感じるはずです。
「のどを鳴らす」という言葉の表現がありますが、まさしくそのように状態をいっているように思えます。
ゴクゴク、グビグビ、ゴックンゴックンなどはそのような状態をよく表しております。
つまり、無理矢理飲むのではなく、体内に水分を補給しなければならない、飲みたいような状態を作ればどんなものでも美味しく頂ける、ということになります。
少し話題がそれますが、江戸時代の庶民の食事は1日2回だったことを何かの書物で読んだことを覚えておりますが、その回数より多く食事をして、さらに間食や糖類の入った飲み物を、ほぼ一日中ダラダラと摂取している現代人は、食べ物の本当のおいしさを知らないのではないだろうか、と思うようになってきました。
普段身の回りにあって、蛇口をひねるといつでも勢いよく飛び出る水は飲んでもさほど美味しく感じません。
その水がどこでも手に入らない山登りの一休みしたところで飲むと別物のおいしさを感じます。
スポーツのあと、しばらく身体を休めてから飲むビールの味はさらに格別なものとなります。
「この世の中で最も美味しい飲み物の発明はビール」といい切った有識者もいたほどです。

夏だからこそ、節度を保った食事を心がけ、間違っても間食や糖類の入った飲み物の摂取を避けて、美味しい!と感じる健康的な食生活に徹したいと思います。


2008年07月11日

空蝉

大阪の夏は暑い!の一言です。
全国一暑いのも大阪だそうです。
3日ほど前にここ、大阪守口ではミンミン蝉の初鳴きを聞きました。
またこの大阪に暑い夏がやってきた!の実感です。
東京にいたときも大阪にきてからも、都市部ではミンミン蝉の鳴き声しか聞こえませんが、ミンミン蝉は都市型の蝉で「地球温暖化に大いに関係がある。」とは今日のセミナーでの某大学教授のコメントです。

小生の田舎、山梨の久那土ではこの時期、小型のニイニイ蝉がやかましく鳴いている頃だと思います。
その次に大型のアブラ蝉が鳴き始め、アツーい夏に突入致します。
不思議なことに、ニイニイ蝉はクヌギの木などの落葉樹に多くおり、アブラ蝉は松などの常緑樹に多くいたことを覚えております。
生家の裏山にはご先祖様のそのまたご先祖様の祖となる墓があり、土盛りが残っているだけの古い墓所も多く残っておりましたが、周囲は大きな松の木やクヌギの木などの林となっており蝉とりにはもってこいの場所でもありました。

現在は菩提寺に先祖を祭るようになっていますが、集落の基礎を築いたご先祖の祖はそれぞれの家の裏山に墓所を確保し、代々のご先祖が見守る形で集落を形成していったものと思われます。
小生の生家のあるところはその昔、一番高い場所に総本家(ご先祖の祖) が住み、そこから分家するに従って下方に降りていったので、集落には道路がほぼまっすぐ上に伸び、下から上って行き着いたところが総本家で、それぞれに3本の道路がありましたので起源は3軒の総本家から成り立った集落であることが道路をたどることによって理解することができます。
その集落の一番上にある総本家3軒の裏山にはそれぞれのご先祖の眠る場所があり、小生の生家の本家に当たる古いご先祖は総本家からの分家ですので裏山の別の場所に眠る墓所がありました。
子供の頃には、まず最初に裏山の墓所へのお参りをされられ、終わってから菩提寺にいって本家のご先祖にお参りをしておりましたが、何もわからないままそれぞれの墓所に手を合わせていた思い出があります。

同じ日本の空気を吸っているとはいえ、還暦をすぎた今なぜ大阪なのかと山梨と大阪の距離に人生のなんたるかを考えさせられる大阪の夏でもあります。

…蝉時雨 名もなき墓のにぎわいも 時に流れて空蝉となる…

2008年07月03日

夏の味覚「苦み」と「辛み」

宮城県の方から「たで酢を売っているところを教えてください。」」の問い合わせがありました。

宮城県は7月1日鮎解禁になったそうですが、これで鮎解禁が出そろい、日本列島はいよいよ本格的な夏に突入することとなります。
食卓には茹でトウモロコシや枝豆、キューリともろみみそなどまさに夏の定番ともいうべき食材が満載で、夕食時の食卓をにぎわしているものと思います。
夏の青野菜は、日本の夏を乗り切るのに不可欠な食べ物が多く、まさに凉を呼ぶものとなります。
中でもキューリは体内温度を下げ、その苦みは食欲増進作用があることでも知られています。
ただ、新鮮なもぎたてのキューリでないと苦みが残っていないかもしれません。
ヘタ部分を少し切ってすりあわせるとその苦みがとれると母親に教えられましたが、子供のことですので気にすることもなく、そのままガブリ食べをしていました。
また、キュウリを薄く切ったものを額に乗せ、熱冷ましの代用として使用したことや、やけどにも使用したことを覚えています。
暑くて食欲のない時でも、塩もみのキューリだけはたくさん食べることができて、あの独特の苦みがさらに食欲の後押しをしてくれていたことを覚えています。
さらにあの独特の香ばしい匂いが食欲をそそる焼きトウモロコシは何本食べても飽きることがありませんでした。
夏の食べ物はそれなりにそれぞれ大切な役割を持っているものですネー

「鮎の内臓の苦みとタデの辛みがお互いに絡み合ってそれぞれの苦みを打ち消している。」とは、小生が栽培をお願いしているタデ栽培者の言葉ですが、もしかして、鮎の内臓の苦みもタデの辛みもキューリと同じ役割を持っているのかもしれません。
これらのことを考えるとき、今日まで忌み嫌われていた「苦み」や「辛み」は、実は夏を乗り切るための大切な味覚として見直され、むしろ夏の必須栄養素としてその地位を不動のものとして甘みより重宝されるやもしれませんですネ