大阪の夏は暑い!の一言です。
全国一暑いのも大阪だそうです。
3日ほど前にここ、大阪守口ではミンミン蝉の初鳴きを聞きました。
またこの大阪に暑い夏がやってきた!の実感です。
東京にいたときも大阪にきてからも、都市部ではミンミン蝉の鳴き声しか聞こえませんが、ミンミン蝉は都市型の蝉で「地球温暖化に大いに関係がある。」とは今日のセミナーでの某大学教授のコメントです。
小生の田舎、山梨の久那土ではこの時期、小型のニイニイ蝉がやかましく鳴いている頃だと思います。
その次に大型のアブラ蝉が鳴き始め、アツーい夏に突入致します。
不思議なことに、ニイニイ蝉はクヌギの木などの落葉樹に多くおり、アブラ蝉は松などの常緑樹に多くいたことを覚えております。
生家の裏山にはご先祖様のそのまたご先祖様の祖となる墓があり、土盛りが残っているだけの古い墓所も多く残っておりましたが、周囲は大きな松の木やクヌギの木などの林となっており蝉とりにはもってこいの場所でもありました。
現在は菩提寺に先祖を祭るようになっていますが、集落の基礎を築いたご先祖の祖はそれぞれの家の裏山に墓所を確保し、代々のご先祖が見守る形で集落を形成していったものと思われます。
小生の生家のあるところはその昔、一番高い場所に総本家(ご先祖の祖) が住み、そこから分家するに従って下方に降りていったので、集落には道路がほぼまっすぐ上に伸び、下から上って行き着いたところが総本家で、それぞれに3本の道路がありましたので起源は3軒の総本家から成り立った集落であることが道路をたどることによって理解することができます。
その集落の一番上にある総本家3軒の裏山にはそれぞれのご先祖の眠る場所があり、小生の生家の本家に当たる古いご先祖は総本家からの分家ですので裏山の別の場所に眠る墓所がありました。
子供の頃には、まず最初に裏山の墓所へのお参りをされられ、終わってから菩提寺にいって本家のご先祖にお参りをしておりましたが、何もわからないままそれぞれの墓所に手を合わせていた思い出があります。
同じ日本の空気を吸っているとはいえ、還暦をすぎた今なぜ大阪なのかと山梨と大阪の距離に人生のなんたるかを考えさせられる大阪の夏でもあります。
…蝉時雨 名もなき墓のにぎわいも 時に流れて空蝉となる…