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2006年11月30日

かに酢の妙

先日北海道出身の方が来社され、かに酢の話しをされていきました。
何でも、母上は北海道から出たことがない?ちゃきちゃきの北海道人?とのことで、来社された本人同様カニをかに酢で食べるなんて邪道!と一喝され勧めたかに酢に見向きもしなかったそうです。

ところが、来社氏は既に小生の手玉に取られかに酢の信奉者になってしまっております。
そーなんです、かに酢の魅力にとりつかれてしまっている来社氏は、かに酢の美味しさを母上に知ってもらおうと一考、かまわずカニの上からかに酢をジャボジャボかけてしまったそうです。
イャー思い切ったことをしたものです。
結果は大当たり!
母上は300mℓ入りのかに酢を一人で半分ほど使ってしまったそうです。
当然のこと、「うまい!うまい!」と賛辞を連発して、すっかりかに酢の虜になってしまったそうです。

この話のあとに来客氏が小声で言うのには「カニはどこの産か分からないもので、身もやせ細っていて一杯500円で安売りしていたものを買ってきて食べさせた。」と…

何をおっしゃいますか!親孝行をするのになんの遠慮がいるものですか!

500円のカニだって、小生のところのかに酢で食べたら美味しかった!って言って喜んで食べてくれたら他に何もいらないでしょ!

まだ…親孝行ができる母上が健在でいる来社氏が羨ましい…


2006年11月29日

信頼される情報

異常気象?か何か分かりませんが、昨年に引き続き柑橘類が極端な不作に見舞われました。
要因をたどってみると開花時の長雨と結実期の小雨が原因とのことです。

何年か前に、トイレットペーパー騒動がありましたが、調味料としての柑橘果汁は必需品とは少々かけ離れているものですので、風評によってそこまでの騒ぎを引き起こすまでの事もないようですが、極端な不作という正しい情報が伝わっていないところがまだあるようで、探せばどこかに保管されてあるのが見つかるのではないか、などと疑心暗鬼の様相も垣間見せております。
実際にないものはないのですが、正しい情報は信頼に繋がることでもあり、平素関係者との信頼の構築がいかに大事であることか、と痛感しております。

それにしても、この様なときに最も大事なことは「商品の安定供給」にあると思います。
最初から「なくなったら供給を終了します。」から出発しているものは問題ありませんが、得意先に安定供給を約束していて「なくなってしまったからどうすることもできません。」では完全に信頼を失うことになります。
こうなってくると「商売は難しい…」事になりますネ

元来、食品の劣化防止と品質保持、安定供給を目指して添加物は食品に寄与し進化してきたと考えております。その延長線上に、過去に例がなかった現在の危急を救う手だてがあり、見直すべきものがあるのではないかと考えております。
この考えは添加物等を排除しようとしている現況に逆行しているようにも見えますが、実はそうではなく進化している考え方ではないかと捉えております。

義を通そうとすれば角が立ち、情に竿させば流される…いつの時代にあっても、本当に困っているときは「助け船」が必要なのです。

2006年11月27日

チャレンジの行方

「近海高級魚に合うポン酢を造ってくれませんか。」と言うことで築地老舗仲卸尾辰商店と共同開発していたポン酢は「築地の魚河岸が選んだポン酢」という事で、明治元年尾辰商店創業者に敬意を表し「辰五郎ぽんず」と命名致しました。

この企画は、弊社創業者のご苦労にも思いを馳せ、他よりうまいポン酢を造ろうとしていた往時にしばし浸る事ができたもので、小生にとっても大変思い入れの深いものがありました。
創業者は当時先行販売していた他社のポン酢に対抗して製造方法が全く正反対のポン酢を造ろうと、大阪に初めて出現した大規模団地千里ニュータウンの居住者500人からアンケートを取り、新しいポン酢造りにチャレンジしようとしていたもので、その痕跡となるアンケート実施記録が残っております。

アンケートに基づいて造られたポン酢は大変品質の高いもので、実際に東京の青山において高額で販売されていたことまでは知っておりましたが、当時と全く同じものが現在残っておりませんので検証ができないのが誠に残念です。
今回のポン酢造りは、いわば創業者が目指していた他に類のないポン酢を造りたいという当時の創業者の情熱に思いをダブらせながら造らせて頂いたようなものです。
ですから、この様な機会を与えてくださった築地老舗仲卸尾辰商店様には大変感謝しております。

「良い素材で造ったものは良いものになる。」今回のチャレンジの結末は、大変シンプルなことでしたが、これが答えでした。

2006年11月26日

干し柿

先日、子供のころを思い出しながら徳島からあたご柿という渋柿を取り寄せ干し柿を作りました。

小生の出身地は八ヶ岳からの吹き下ろしと南アルプスからの空っ風で有名な甲州下部ですので、その空っ風に吹かれてできた干し柿は「甲州のころ柿」としても有名です。
その素材は「甲州百目」という種類の渋柿ですが、その名前の通り300gもあろうかと思われる大果実に成ります。
熟したものはとろみがでて何とも言えない美味さになります。子供のころは学校が終わると村を一巡し、どこの柿がそろそろ熟れ時などと目星を付けて、空き腹をありがたく満たしてくれていたものでした。
この柿の不思議なところは、ほどよく柿色に色づいたころを見計らって収穫し、冷暗所に保存しておくと程なく熟して、包丁でも切れるほどの堅さで、それはそれは小生ら子供にとっては貴重な食料ともなった大変重宝な柿でもありました。

日は過ぎ、時は移って甲州とはまた少し遠いところにきてしまいましたが、このほど「喪中のため新年の挨拶を遠慮させて頂きます。」と、田舎から突然の葉書です。
昨夜「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」を鑑賞していて、なんだか情景がダブってしまい泣いたり笑ったりの寅さんになってしまいました。


2006年11月16日

古木柿に寄生した風欄

ゆず農家の出入り口にある古木柿です。
「この柿の木は主人が子供のころには既にこのような形をしていて、昔とちっとも変わっていない、と言ってましたョ。」と、案内してくれた奥様が語ってくれました。
苔むした幹にはびっしりと風欄が寄生しており、梅雨時には芳香を放つ可憐な花を咲かしてくれるそうです。
どっしりとした中に、何とも言えない風格さえも感じられます。


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2006年11月15日

景気とゆず

昨日の日経夕刊に「GDP(国内総生産)年率2,0%成長」の報道がされていたが、個人消費の落ち込みなどで内需への寄与はなかったようである。
ここらが「景気への実感がない。」事の大きな理由となるものだが、背景となる雇用情勢、賃金、社会生活の安定などの要因が後押しをするまでに至っていない事を物語っています。

ところで、今年はすだちを初め、果実類は不作の年になってしまったようです。
特にゆずはひどくて、市場では品薄を越えて「品物がない」状態との事です。
理由は、梅雨の長雨や今夏の少雨に起因する花と未成熟果実の落下にあるそうです。
それでなくてもゆずは気難しやで、きっちりと各年結実を繰り返す果実で、それでいくと今年は豊作の予定年だったそうですが…

どういうわけかこの樹だけはたくさんなっていたので理由があるか聞いたところ、「昨年実を付けなかったのではないか。」との事で、場所によっては気まぐれなゆずもあるようです…

景気に左右されない「果実生産」のために、長い時間をかけて知恵と工夫を凝らした栽培がなされてきましたが、気まぐれには何ともいかんしがたいものがあるようです。

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2006年11月13日

鍋シーズンイン

昨日東京に木枯らし1号が吹いたそうです。
大阪は既に吹いているので観測結果を素直に解釈すると、大阪より木枯らしが遅く吹いた東京の方が暖かい、ということになります。
また、初雪も東北まで観測され、平年より2週間早いと報道されておりましたが、全体的な印象ではまだまだ暖冬の気配が伺われます。

でも、ようやくあちこちのスーパーの売場には「鍋もの祭り」「鍋フェァー」などと、入り口の最も近いところに色とりどりの鍋セットが展示されておりましたが、全国的にかなり冷え込んだ昨夜の皆様のメニューはなんの「鍋」だったのでしょうか。

小生は珍しい鶏の「せせり」というものを鍋にしていただきました。
大阪にはいろいろと珍しい食材があり、食い意地?の張っているものにはたまらないものがあると思います。
聞くところによると、せせりは鶏の喉付近の部位で、量もあまり採れない珍味の部類に入り、ほどよい歯ごたえが特徴です。

この冬は、お気に入りのぽんずに小生のぽんずを加えて頂き、シーズンインの鍋を十分に楽しんで頂きたいと思っております。

2006年11月11日

蜘蛛の巣だらけのゆず

徳島のゆず農家の畑で撮影させて頂きました。

このゆずは農薬をかけていないので蜘蛛の巣がたくさんあり、葉にも穴があったりで、何かの虫に食べられていることが分かります。


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徳島の温州蜜柑

ゆずの収穫真っ盛りの徳島に行ってまいりました。

さっそく迎えてくれたのは深い山々に囲まれダイダイ色に色づいた温州蜜柑でした。
食べ放題?に近いくらい鈴なりでしたが、目的はゆずですので、我慢しました。

青い山とダイダイ色のコントラストはなかなかのもので、柑橘の里のアピール度満点の情景をもたらしてくれております。

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2006年11月09日

たかがポン酢…

「ポン酢にもいろいろなランクのものがあるのですネー」
とは、来客氏の感想です。
なんのことかと尋ねますと、「友人が言うのには、百円か2百円かちょっとお金を足せばこんなにも違うのか、と実感できるポン酢が買える。いいものを知ってしまうと百円か2百円が惜しくない。」と。
これはよいことを聞かせて頂きました。
小生も同感なのですが、一方で価格と味とが一致しないものも見かけるところから、単に価格だけで評価をすることはいかがなものでしょうか。
でも、少しお金を足すだけでいいものに出会えたことは、少しだけほのぼのとした気分になれたことと思います。
「ほのぼの」の積み重ねが小さな幸せをもたらすものであるならば、たかがポン酢、されどポン酢です。

気合いを入れて!小さな幸せに繋がるより良いものを造らなければいけませんネ

2006年11月08日

鍋!鍋!の季節到来

立冬を境に、いきなり寒くなりましたですネ

今朝7時過ぎのお天気ニュースでは、東京の気温が11度、大阪は8度、京都は5,5度、奈良は初霜を観測した、と報じておりました。
そうそう、昨日近畿地方に吹いた強風はなんと「木枯らし1号」だそうですヨ
驚いたことに昨年より28日も早かったようです。
京都では「もみじのライトアップ」の試験点灯も行われるなど、巷は駆け足で冬に向かっている様子が伺われます。

対照的に、日経朝刊には「ぽかぽか陽気で鍋材料伸び悩み」と、前日までの街の様子が報じられており、大変わかりやすい比較対象の記事を興味深く読みました。

ところで、小生もとうとう本日から衣替えを致しました。
昨日帰りが遅くなったのですが…寒いの何のって…
ガタガタ震えながら自転車を漕いで、一分一秒でも早く家の中に入りたい!って、そんな思いで家路を急ぎましたが、一方では「これだけ寒ければどこの家庭でも鍋!鍋!になる!」、そして「ポン酢が売れる!」と、ブルブル震えが止まらない中でもしたたかに思いをめぐらすところを見ると、ウン!小生もやっと本物のポン酢屋ダァー


2006年11月07日

晩秋のゆず

黄色くゆず色に熟れるのにはもう少し先になりそう…
なかなか見つからなかったゆずでしたが、ようやく見つけたゆずはまだ緑色に近いものでした。
あの見事なゆず色になるのはもう少し寒くなる11月半ば過ぎころになりそうです。

小生の生まれ育った甲州には、各戸の庭先か畑には必ずといってよいほどゆずが植えられており、山々の木々の葉が落ち木枯らしが吹くころには、枯れ木山に真っ黄色になったゆずの樹がポッと浮かんで見え、はるか遠方からでもめざとく眼に冴える「ゆず」を確認できる風景がごくごく普通にありました。
ゆずは熟してもやっかいなことに、樹には鋭くて長い棘がランダムな状態で互いにひしめき合いながら黄玉の盗まれるのを防いでおります。
当然のこと、素手で採ろうと鋭い棘の間をやっとクリアーしたと思いきや、入れた手を戻すことができないくらいの棘軍団に阻まれ、傷だらけになることの危険を承知でのゆず採りとなります。

さえ渡る天空の蒼さとゆずの黄色とのコントラストは、もう見ることもないであろう晩秋の田舎でのほろ苦い思い出となってしまいました。

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2006年11月06日

古の里山

柿食えば…
ゴーン…時折聞こえる、所在も分からぬ寺の鐘の音…
ここには時を追う、というそんな現在意識は似合わない、全く別の感性を呼び起こしてくれる空間が待ち受けておりました…

一句進呈
明日香路に暮れゆく時を追いつつもしばし歩を止め鐘の音を聞く

いかがでしょうか…

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2006年11月05日

明日香の里

休みを利用して奈良明日香の里を歩いてまいりました。
満開の秋桜に抱かれたはるか古の明日香の里は、何事もなかったかのように時がゆったりと流れており、都会の戦士をしばし優しく包み込んでくれました。

一句進呈
秋桜の花にうつせし明日香路も千年の時を刻んで里に居る

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2006年11月02日

晩秋のミステリー

「某大手スーパーの棚から弊社の商品が消えて他社の商品が並んでいる!」と、営業担当から緊急報告がありました。

正確な報告を促すと、「商品が売り切れため、場所を空けておくとみっともないことから横にある他社の商品を伸ばして並べていたようで、弊社の棚がなくなったわけではないらしい。」とのことが分かりました。
イヤーびっくりしたの何のって、弊社の棚がなくなっていたのなら一大事でしたが、売り切れていたのなら一安心!
だが、待てよ、どうして追加発注が来ない!また、どうしてそんな人気商品を売り切れたままにしておくのか!
まったく持って分からないことばかりなので直接問い合わせをしてみたら「大変な反響です!」とのこと。
一体どうなっているというのでしょうか。

小生がわざわざ行って買っているわけでもないのですが…
やっぱりテレビ放送の影響がでているのでしょうか。
何とも分からない晩秋のミステリーです。

でも、このまま突っ走ってくれたら…ポン酢屋冥利に尽きるんですが…
ポン酢屋の本音がチーラチラ…