春はあけぼの…
生きとし生けるものの躍動が始まっております。
道ばたには、名も知らぬ草花がいとおしげに小さな花を咲かせております。
昨夜の春雨に濡れた児童公園の木々も、心なしか緑の衣を被ったような、柔らかな浅黄色の春を運んできております。
ですが…
歓迎されない杉花粉症も同時期にやってくるのは皮肉というか、全く迷惑なことです。素朴な疑問ですが、杉花粉症はいつから発症したのでしょうか。
一説によると、戦後大量に植樹した杉が生長して、30年後成木になった時から始まった、とか…高度成長期の排気ガスなどと重なった、とか…
桜の花の咲くまでが杉花粉の飛び交う時期で、それまでの辛抱…いや、我慢か?
しかし、その後もヒノキ花粉が飛び交い、ブタクサ花粉が飛び交い…結局一年中花粉群に悩まされ、時期が過ぎ去るのをじっと我慢していなければならないのが現実…
人が生きるために杉を植えて、植えられた杉も生きるために精一杯地中から養分を吸い大きくなって花粉を飛ばし、そのために悩む人が大勢いることの現実…
理屈から言えば、人が作った自然界がもたらしたことですから、他の自然界からもらい物をしたら花粉症を克服できるかもしれません。それまでは辛抱、辛抱…