野鳥がつついて落とした小笠原島レモンを少し並べてみました。
野鳥の頭部が入る程度の穴を開けて食べ始めていることが分かります。
野鳥が好んで食べると言うことは、もちろん!農薬をかけていないことの証拠にもなると思います。
それにしても、国内で売られているレモンは皮のまま食べると顔をしかめるほどの苦さと酸っぱさを連想させるはずですが、まさかレモンを野鳥がつついて食べているとは考えてもおりませんでした。
実のところ、最初に黄色いレモンが農園一杯に落ちているところを見たときには、収穫が遅れたため熟れすぎての自然落下と勘違いしておりました。
通常は濃緑色で完熟といわれているこの小笠原島レモンをさらに黄色になるまで木にならせているため糖度があがり、そのため本来の酸味を和らげてくれていることもこの黄色になった島レモンの特徴の一つで、野鳥に好まれる要因だと考えております。
ただし、無農薬・完熟のリスクは日持ちがしないという致命的な欠点がついて回り、今回収穫した島レモンも大阪に着いた時点で10㎏ほど痛んでおりました。
早く痛むものは反面では安全とも言えますが、加工する前にたくさん腐ってしまうのでもったいない気持ちになるのもまた率直なところです。
2月2日に奈良の大神神社に行ってきましたが、参道をそれた近くにススキが生い茂り畑の体をなしていない場所があり、小屋に張り紙がしてありました。
「無農薬でイチゴを栽培していたが、限界となり続けることを断念しました…」と言うような内容でした。
無農薬での野菜栽培の厳しさを知らされ、しばし沈思黙考の時を過ごしました。
20,1,24 母島滝澤農園にて
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