ツバメが数年ぶりに帰って参りました。
3年ほど前に突然巣作りを中止して、姿を消してしまってからしばらく寄りつかなかったツバメが、どのようないきさつかはわかりませんがやっともどってきてくれました。
もどってきてくれると今度は巣作りの進捗状態が気になって仕方がありません。
子細に観察しておりますと、以前作りかけて途中で放棄したあとからせっせとわらくずや泥を運んできて固めていっているところを見ますと、近頃のツバメもエコに徹しているようです。
瞬く間に形が整い、昨夜からは夫婦とおぼしき二羽のツバメが仲良く巣の中で休んでおりました。
急いで巣作りに励んでいるのには理由があるのでしょうが、それよりも数年前に途中で巣作りを放棄した理由が何だったのか知りたかったのですが、どうもカラスが悪さをしたのではないかと考えています。
この数日中、二・三羽のカラスが近くの電柱に止まってはカーカーガーガーと、ともかくうるさく鳴いていましたので追い散らしてやりました。
もしかしたらカラスも近くに巣作りをしているのかもしれません。
以前もこんな状態であったことが推測され、巣の近くに来てはガーガー鳴いていることに危険を感じたのと嫌気がさしてしまったのとで、途中で巣作りを放棄してしまったのかもしれません。
泥をこねる能力を持っていない他の鳥たちは雨の当たるところにしか巣を作ることができませんが、ツバメは軒下に作るため、風や雨露を避けることができ、しかも野良猫などからも人間が守ってくれます。
人間の生活空間にすんなり入ってくるツバメと人間とはいつからこのような関係を維持するようになったのか興味がありますが、本当に賢くて可愛いらしい鳥だと思います。
まもなく初夏の5月から梅雨に向かうところとなります。
川辺では水面をなでるさわやかな風に任せてタデの若葉が揺れている頃ですが、タデの生長にあわせたかのように若鮎の遡上が見られる頃となりました。
程なく「鮎解禁」となります。
少しも変わらぬ日本の大自然は、いつもと変わらぬ懐の深さで今年もまた多くの太公望を迎えてくれるものと思います。
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