東京では柚子ポン酢が人気だそうです。
昭和35年に大手醸造会社が醸造酢をベースにしたポン酢を発売したのが一般家庭向け瓶入ポン酢の始まりで、遅れること13年後の昭和47年8月にスダチ果汁をベースにしたスダチ果汁入りポン酢を発売したのが当社の一般家庭向けポン酢の始まりでした。
往時を偲ぶと、当時は現在の場所でスダチの玉を搾っていたそうで、時期になると「スダチを満載した4屯トラックが横付けされ活気があった。」とのことである。
関西はスダチ、京都・山口はダイダイ、九州はカボス、東京はユズとなるとポン酢の一大分布図ができあがります。
鍋の中の食材は様々ですが、関わるポン酢の中身が同じものであってもそれぞれのご当地もののポン酢で賑わいを見せてくれるのは楽しいものです。
果汁の違うポン酢はそれぞれに違った楽しみ方を提供してくれ、和食なるが故の細やかな気配りを感じさせてくれてもいます。
ポン酢から苦みやえぐみを取り去る手法は、味から味へ異なる料理へのバトンタッチの際に前味を残さないためだそうである。
ポン酢に限らず、和食の気配りは前味を残さないで次の料理に違和感なく移させることが必須条件とも聞いている。
ひとつひとつの心配りが料理を美味しくさせる総合力となっていることを再認識させられ、引き立て役であるポン酢造りの戒めとして留めておきたいと思います。
さて、このところ急に寒くなりあつあつ鍋が恋しくなっております。
野菜の価格がちょっと高めなところが心配ですが、いろいろと工夫を凝らしてあつあつ鍋を楽しんで頂きたいと思います。
ここでワンポイント、耳寄り情報です。
この時期はユズ玉が出回っており、幸いにも価格は例年並みになっております。
通常使われている市販のポン酢に、二つ割ユズの絞り汁を少し加えればあっ!という間に料亭の高級ポン酢に早変わり致します。
試してみる価値!は大いにあ・り・ま・す・よ♪