今朝方、蝉が鳴き出しました。
それでも大した数ではありません。
いつもの年と何かが違う感じがしますが、その何かがわかりません。
夏の調味料「たで酢」は今が旬!
この暑い時期こそ、爽やかな緑色をした「たで酢」を上手に使い、緑黄野菜のドレッシングとして、また湯通しした豚肉の上からたっぷりとたで酢を振りかけ召し上がってみて下さい。
緑色は見た目に涼しく、そして爽やかな酸味が暑さで減退気味の食欲を誘ってくれるものと思います。
本来はそのまま召し上がって頂いてもよいのですが、暑いので塩辛味がもう一つ、と思われる方には少量のお味噌を加えて見て下さい。
暑い夏ならではの耳寄りな話ですが、夏の定番「冷やしソー麺」のつゆにワンポイント味として「お酢」を数滴垂らすとひと味違ってさっぱりと頂けます。
徳島県の上勝町では、特産品「ゆこう」果汁をつゆに入れて出してくれます。
醸造酢と違い、ゆこう果汁はまろやかな中にも果汁独特の香りが立ちますので、夏向けの食べ方としては最適の調理方法だと思います。
特産品はそこに行かなければ味わえない独自の食べ方があり、それは既成観念にとらわれない食べ方としてとても新鮮です。
新鮮さは感動を与え、新たな商品開発につながるヒントを与えてもくれます。
暑い夏は酸味のあるものと塩辛味の強いもの、そして唐辛子やマスタードなどの辛味を上手に食事に取り入れることで乗り切ることが出来ます。
ちょうど今ころには河原に行きますと食用できる「柳タデ」を見ることができます。
葉がヤナギのように細いことからそのように呼ばれているようですが、食用となるのはこの柳タデのみのようです。
タデは噛んでみるとわかりますが大変な辛味を持っています。
実はこの辛味が古来より「臭みや毒消しを目的として利用されていた。」との見解もあり、酢と和えた調味料として川魚の鮎に添えて出されることでも納得できる気がします。
また、滋賀県栗東市にはタデを使った「ドジョウのなれ鮨」なるものが存在し、なんでも7月に刈り取ったタデを干し、11月ころに作ったドジョウのなれ鮨を翌年の5月に神社に奉納したあと氏子が食べるそうです。
タデがこのような利用のされ方をしていることを知ったときの衝撃は大きく本当にビックリものでしたが、前述の臭みや毒消し目的の利用から見ても納得できるものでもあります。
タデを利用して調味料を作っているものとしましては、いろいろなことが本当に勉強になります。