9月に入り、朝夕少し涼しくなってきました。
あの猛暑の…今年は、このような追憶の言葉が出てきません。
今夏は、雨の日が多く日照不足も重なり農作物が高騰しています。
今日は、コオロギの声もはっきり聞こえるようになってきており、程なく暖かい食べ物が恋しくなる日が近いような気が致します。
不思議なものですね。
繰り返し同じ季節を迎えているのですが、そのような感慨は全くなくて、新しい全く経験のない季節が巡ってくるよう気がします。
それでも、夏に減退していた覇気を取り戻すために、これからの季節は食べ物がおいしく食べられますので、がっちり、体力を取り戻さなければなりません。
鍋物でいえば、今年の傾向ですが、どうも「だし」を強調したものが人気のようです。
関西圏の「だし文化」は、たこ焼きやお好み焼きなど、「粉物文化」によって発展してきた歴史的経緯があるようですが、なかなか奥深いものがあり、関西圏でぽん酢の味付けにうるさいのもこのような「だし文化」によって強い影響を受けているものではないかと思います。
特筆すべきは、自家製の味付けぽん酢を未だ家庭で作っているお宅が少なからずあるということです。
私はこのようなところが大阪らしい、という風に見ております。
大阪で生まれたぽん酢は、味にうるさい大阪で揉まれて育ちます。
「本場の味」といわれるような、美味しいといわれるぽん酢の味をとことん追求していきたいものです。