R5,9,7

肌を突き刺す激しい日照が少し和らいできているように感じる。
そのような中で、タデ圃場のタデがその勢いを少しづつ増してきているように見て取れます。
稲穂が垂れ下がり、稲田にあまり水を必要としない時期に来ているために、タデに恵みの水がたくさんもたらされているからかもしれない。

きっと「今まで辛抱していた甲斐があるというものだ。」と、タデが独り言を言って我が物顔を見せてきているようにも思えます。

1, R5,9,2撮影 タデ圃場の情景

ここまで育ってくれるまでには、タデ以外の野草(タデ以外は雑草扱いです。)を丹念に引き抜いて、概ねタデだけの畑に整備していく必要があります。

しかし、たで以外の野草も強者ぞろいです。
二週間前に5㍑の麦茶を補給しながら引き抜いて整備したばかりのエリアにすでに立派な雑草がタデと同じ高さに勢いづいていました。

また、最初のところに戻ってやり直しです。

2, R5,9,2撮影 タデを拡大してみました。

3, R5,9,2 タデの茎に赤い色合いが確認できます。
この茎の部分に発色を見るのは蓼の特徴のようです。成分はポリフェノールとのことで、ワインを想像すると合点がいきます。
タデの辛みなどを生産している部所かもしれませんね。

タデはとても不思議な植物だと思います。

「天平の時代(天平16年(西暦744年)と言われている。)から神社の神事として今に伝えられている。」と、滋賀県の三輪神社神宮主(宮年寄) さんから聞きました。
なんでも「ドジョウのなれずし」の様なものを作って神前に供えるそうです。

タデが入手困難な状況に至ってきているようで私どもに協力を申し出ています。
1279年もの長い年月を紡いでこられた地域の伝統行事をぜひ繋げてもらいたい。

タデから頂いたご縁です。私どもにぜひ協力させていただきたいと思います。
タデで日本の伝統を紡ぐ、このことを大切にしていきたいのです。