黄色くゆず色に熟れるのにはもう少し先になりそう…
なかなか見つからなかったゆずでしたが、ようやく見つけたゆずはまだ緑色に近いものでした。
あの見事なゆず色になるのはもう少し寒くなる11月半ば過ぎころになりそうです。
小生の生まれ育った甲州には、各戸の庭先か畑には必ずといってよいほどゆずが植えられており、山々の木々の葉が落ち木枯らしが吹くころには、枯れ木山に真っ黄色になったゆずの樹がポッと浮かんで見え、はるか遠方からでもめざとく眼に冴える「ゆず」を確認できる風景がごくごく普通にありました。
ゆずは熟してもやっかいなことに、樹には鋭くて長い棘がランダムな状態で互いにひしめき合いながら黄玉の盗まれるのを防いでおります。
当然のこと、素手で採ろうと鋭い棘の間をやっとクリアーしたと思いきや、入れた手を戻すことができないくらいの棘軍団に阻まれ、傷だらけになることの危険を承知でのゆず採りとなります。
さえ渡る天空の蒼さとゆずの黄色とのコントラストは、もう見ることもないであろう晩秋の田舎でのほろ苦い思い出となってしまいました。
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