日が昇る前の、まだ起きるのには早すぎる時間からミンミンゼミが狂ったように一斉に鳴き出して目が覚める日々が続いています。
夏になると睡眠不足になる原因の一つはこのミンミンゼミの一斉鳴きにあります。
まさか樹液を吸い尽くされることもないとは思いますが、信じられないくらいの集団でミンミンゼミが1本の樹にまつわりついています。
地球温暖化の一つの現象としてみている学者もいるようですが、それにしても他の蝉はいったいどこに行ってしまったのでしょうか。
真っ暗になった空からいきなり雷鳴がとどろき、大粒の雨がドサーッと落ちてくる不安定な天候が続いておりますが、時にかまうことなくそれでも明日からは8月となります。
暑い暑い!といっている期間もあと20日あまり…
あっという間の何とやらになりませんように、少しは夏らしきものの恩恵に浸りたいと思うこのごろです。
とりあえず、仕事を終えたあとの一杯!のおいしさは格別ですが、本当のところは一杯汗を流したあとの爽快感の余韻をもって一杯!を所望したいところですが、デスクワークに明け暮れている現状ではその爽快感に巡りあっておりません。
そうです!
夏になるといつも思い出すのがこのことです。
美味しいものを飲みたければ、汗を一杯流して身体が自ら要求するような状態を作れば、摂取するものはどんなものでも美味しく感じるはずです。
「のどを鳴らす」という言葉の表現がありますが、まさしくそのように状態をいっているように思えます。
ゴクゴク、グビグビ、ゴックンゴックンなどはそのような状態をよく表しております。
つまり、無理矢理飲むのではなく、体内に水分を補給しなければならない、飲みたいような状態を作ればどんなものでも美味しく頂ける、ということになります。
少し話題がそれますが、江戸時代の庶民の食事は1日2回だったことを何かの書物で読んだことを覚えておりますが、その回数より多く食事をして、さらに間食や糖類の入った飲み物を、ほぼ一日中ダラダラと摂取している現代人は、食べ物の本当のおいしさを知らないのではないだろうか、と思うようになってきました。
普段身の回りにあって、蛇口をひねるといつでも勢いよく飛び出る水は飲んでもさほど美味しく感じません。
その水がどこでも手に入らない山登りの一休みしたところで飲むと別物のおいしさを感じます。
スポーツのあと、しばらく身体を休めてから飲むビールの味はさらに格別なものとなります。
「この世の中で最も美味しい飲み物の発明はビール」といい切った有識者もいたほどです。
夏だからこそ、節度を保った食事を心がけ、間違っても間食や糖類の入った飲み物の摂取を避けて、美味しい!と感じる健康的な食生活に徹したいと思います。
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