新年のお祝詞を申しあげます。
皆様、輝かしい新春を迎えられたことをお慶び申しあげます。
本年は庚寅、干支の寅も一巡(還暦?) して再出発だそうな。
庚の文字は更(あらたまる) とも読みかえ、草木の成長が止まって新たな形に変化しようとしている状態である…
といろいろなところで説明しています。
一昨年から本格的に試作を重ねていた「ぽん酢」がようやく、まずまずの形になってきました。
それにしても「たかがぽん酢、されどもぽん酢」、ぽん酢の世界のなんと奥深いことか…
すぐに薄まる!
との意見を改善すれば微妙に「濃すぎる!」ぽん酢になってしまい、深みのある味を重視したぽん酢を目指せばダシ醤油に近いものとなり、本来のぽん酢とはかけ離れていってしまいます。
試作中のぽん酢も新たな形に変化しようと模索するのはいいのですが、こちらの方は成長が止まってしまっては元も子もないものになってしまいます。
以前から強く感じていたことですが、「美味しい!ぽん酢、旨いポン酢」を追求するのにおよそ成長が止まることはあり得ないものであり、本当は終着点などないのかもしれません。
「美味しさの追求!」それはバランスのとれた、優れた調味料であるぽん酢の世界にあってこそ注目され、追えでも追えでも距離の縮まらない終わりのない奥深さがあるが故に魅せられ、そして未だ成長途上のぽん酢造りは、100人が望めば100通りの美味しさが味わえるのではないかと強く認識できるのも、ぽん酢の「わがまま」なる所以でもあり魅力であるといえるのかもしれません。
最近ハマっている食べ方のひとつに、鍋物が終わったあとの具材をどんぶりご飯にのせ、分量などにかまわずその上からぽん酢をたっぷりかけて食べるやり方です。
当然ダシの出ている上にぽん酢をかけますので美味しくないはずがありません。
どんぶり飯になりますのでこれがまた意外と食べやすいこともあります。
形にこだわらず最後まで美味しく食べられるぽん酢が本当に美味しいポン酢といえるのかもしれません。
皆さんも是非試してみてください。