あまりにも気候がよいので淀川周辺を散策してきました。
猛暑のころ、大変気になる植物「タデ」の群生地を見つけてありましたので、過酷な自然の中でどのような生育の変化を見せながら成長していくのか、その過程を観察するのが楽しみでしたが、生息環境によってそれぞれ成長のしかたに違いがあることに気づき記録して観察してみました。
土手のヤナギタデは当然水分補給が一番難しく、直射日光にさらされ猛暑のころは刈れてしまったものも認められました。しかしながら、過酷な環境をしぶとく生き延びたものは早くも茎を真っ赤に染め、それぞれの葉の先端からはヤナギのような細い一本の穂を垂らして威風堂々の様子を示しておりました。
このヤナギタデはホンタデとも呼ばれ、細い葉と細い穂、そして秋になると真っ赤に染める茎が特徴です。
もちろん、他のタデにはない強烈な辛味を唯一持っております。
時々葉を噛んで辛味を点検しておりますが、やはり栽培しているタデとは違い辛味が強いように感じます。
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こちらは一番気になる群生地のタデですが、このタデにもチラホラ穂が出始めていることが確認できます。こちらのタデはまだ青々としており、穂の出方も少ないようです。これからどのように変化していくのか大変楽しみな風景となっております。
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自宅で栽培しているタデの出穂の状況です。花も白く上方に向かっており、まだ若々しくて出始めの状況が見て取れます。
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いずれも同じヤナギタデですが、見たとおりに穂の出方や葉の色が違います。植物も生育環境によってこれだけの違いが見て取れますので、人に置き換えてみますとさもあらん、と想像してしまいます。
人の生育環境は過酷な方がよいのか満ち足りている方がよいのかは小生には図りかねるところです。