はからずもある方から心のこもった励ましのお手紙を頂戴致しました。
「…どうかこれからも時計のように、後もどりすることなく軌道を刻々と前進され世のため、人のための食文化を造り上げられます様ご期待しています。…」と結ばれておりました。
思えば、縁があり後戻りすることのできない断崖絶壁から飛び降りたのに等しい一大決心をしてぽん酢屋となり、大阪を住まいとしてから既に10年目に突入しております。
今日、ここまで無事乗り切ってこられたことに、多くの方々の暖かいご支援・励ましなどの賜と感無量の思いを巡らせております。
中でも、数々の試練が立ちふさがる度に心の支えとなっていたものはある方の「励まし」でありその存在感でした。
清々しいばかりの所作振る舞いは人をして類をみない、まさに尊敬に値する生き方の模範でもあり、畏敬の念を抱いて後塵を拝すうれしさでホットな気持ちになっております。
そんな中で10月も半ばを過ぎてようやく気温も下がってきています。
寒いのは苦手とされている方の多い中で、寒くなるのを待ちこがれているのも申し訳ないと思いつつ、不思議なことに気温が下がってくると暖かい食べ物が欲しくなります。
冷たいものから暖かいものに変わるのもこの季節です。
真っ先に脳裏に浮かぶ食べ物が鍋物です。
そんなわけで、今日は「すき焼きとしゃぶしゃぶの食べ放題」の話題です。
最近の外食でよく目にするのが多様化した食べ方であり、お客様を満足させるためのいろいろな工夫がされていることです。
しゃぶしゃぶは入れ物の鍋が真ん中で仕切られており、しゃぶしゃぶとすき焼きとどちらでもお好みの食べ方で食べられるようになっております。
ダシやタレ類もいろいろと用意され、定番のぽん酢とゴマダレがついており、すき焼きには卵を使って食べれるようになっています。
ここでは3種類の食べ方が一度にできると言う大変「お得感」のある召し上がり方ができるようになっております。
つい「利益はとれているのだろうか。」と心配したくなるのも経営者の端くれに連なってきていることの証拠でしょうか。
ここのすき焼きは薄味のタレであっさりとした食べ方になっており、濃い甘い味のすき焼きをイメージしていたので拍子抜けの感じがしましたが、意外にもあっさり頂ける食べ方は今までにない新鮮さを感じさせてくれました。
食べ方を変えれば見方も変わり、新たな味覚を提供してくれています。
とても勉強になることです。
ぽん酢も多様化しつつある消費動向を意識して一工夫が必要になってきているのかも知れません。