ひとっ飛びに夏がきたような天気になっています。
桜の時期はあっという間の出来事でしたが、気がついたら沖縄が梅雨入りしたとの報道がされていましたので、2~3週間後にはこちらも梅雨入りになるのではと思います。
そんな中で、感傷に浸っている間もなく5月の爽やかな時期も、気がついたらあっという間の出来事として過ぎ去って行くことでしょう。
そろそろ、あちこちで鮎の話題が出始める頃となりました。
電話が普及していない随分昔の話ですが、いまで言うダイレクトメールに近いと思いますが、当時、葉書が販促の手段として効果的に利用されていた中で、挨拶状を兼ねて得意先へ便りを送り、鮎料理が美味しい時期の来たことを伝え、今年のたで酢も例年どおりによい出来具合であることを知らせる季節の便りが、もっぱら当時の販促の手段であったようです。
そのころの便りの末尾には、「今年も皆様からのご贔屓をお待ち致しております。」という文章で締めくくられております。
「ご贔屓」という言葉がレトロの感じを醸し出してくれていますが、昭和の中頃から何ら変わることなく続いている営みの方がむしろ年代物を感じさせてくれています。
季節が巡るごとに繰り返される鮎とたで酢のいつもの営みは、四季がある日本の伝統的な自然の織りなす営みでもあります。