創業当時の書類が大量に出てきていろいろ興味深く拝見させて頂いておりますが、その中で注目すべきことが書いてあるメモ類を発見しました。
(1)昭和47年8月7日から9日にかけ、北中南千里ニュータウンにおいて500名に対し「ポンズの知名度、使用頻度等」のアンケート調査を実施した…
(ア)ポンズの市販を知っているか。
(イ)使用のポンズは自家製か市販品か。
(ウ)ポンズ独自(生ポンズのこと?)を使用か、味付けポンズを使用か。
(エ)現在使用のポンズは酢が多い。すだちを十分に使用するか。
(オ)料理店と市販品とどちらが美味?
(2)北中南千里ニュータウンアンケート調査に基づき、昭和48年2月から販売を開始し、反省検討をした。
(ア) 売価は先行市販製品の2倍であった。
(イ) 既に市販されていた同類商品は醸造酢が加えられており、この味(酢)が長い間家庭の中を
支配してきた今、この味と真っ向から太刀打ちするにはよほどの味を作り出さねば…
(ウ) 料亭で味わうものは殆ど熱が加えられていないし、うまい、という潜入意識で食べている…
従って、同じような味が出ていたかどうか、甚だ比較するに困難である。自画自賛的な面はなかっただろうか…。
「ポンズ」の知名度が未だ低い時期に、旨いポンズ造りに情熱を傾けていた創業者のことが偲ばれ、今後小生のたどるべき道への暗夜の一灯となる大切なメモです。