タデ探しの旅は京都笠置川の上流まで行くことになりました。
大阪近郊は川が多くて一時間ほど車を走らせたら風光明媚な京都の川に行き着くことができ、ようやく出会ったタデは多くの仲間と同居の形で見つかりました。
片っ端から噛んでみましたが、文献の通り辛いのは一種類のみで、他のものに特別な味がするようなものはありませんでした。
「水辺の胡椒」の別名を持っているといわれるとおり、古代人が川魚をとってその場で食べる際に身近にあったタデをつぶして味噌と和え「タデ味噌」にして、川魚につけて焼きながら食べたことは容易に想像できることでした。
東北地方に残る「鮎の味噌焼き」はこの名残ではないかと、タデを通して古代人の食に思いを馳せることができた一日でした。
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