「味には前味、中味、後味がある。その中で最も大事な味は後味です。」
とのコメントを某テレビで視聴しました。
ウンウン!
納得です!
「前味はラベルや瓶の形などの体裁から美味しそう、などと判断する。」と解説していました。
そして「中味は開封・開栓して匂いをかいだり嘗めてみたりしたもの。」であり、最も大切なものは実際に食べたあとに残る味で、「また食べたい。と思わせる味である。」といっておりました。
前述のコメントを小生の作る調味料に重ね合わせてみると、全体的に「美味しそう」と感じられる前味が足りないのかもしれません。
この様なものはいわゆる「センス」と称される分野での議論かもしれませんが、小生にセンスがあるはずもなく、少々武骨ではありますが、真心を持って作る後味においては誰にも退けをとりませんので、それに勝るものはない、ことを信じております。
センスについて思い出すことがあります。
田舎では手製の鳥かごを作り、その鳥かごでメジロを飼うのが中学生のころの流行でした。
上手にできれば自慢できるし、へたくそに仕上がれば鳥かごに入れたメジロが、粗めの竹籤の間からいつの間にか逃げていなくなっておりました。
小生が作る鳥かごは後者の方で、鳥かごとなっていませんでした。
しかし、そんなセンスのない鳥かごでも他のものがまねできない自慢できることがありました。
小生の作った鳥かごはビックリするくらい強固だったのです。
実際に、最年長の従兄弟が上に乗ってもびくともしませんでした。
小生の作るものにはセンスといえるものはありませんが、馬鹿正直な実用的?であったそのころの性格そのままの延長線上に今があるようです。
何に付けても思い出されるのは、久那土で育ったわずかな間での出来事です。