和気神社は和気氏一族九祭神を祭っている。和気清麻呂公の災難をイノシシが救ったということから神社の守護獣像はイノシシです。
途中の清流では「たで」の群生が確認できました。
右側一面に赤っぽい色で染まっているものがそうですが、流れる水がきれいであることで群生ができていることに感心しました。

こちらは国歌にある「さざれ石」です。見事に巖となっています。
和気一族が国を守った証にと考えてもいいのではと思います。

一般的には神社に設置される獅子・狛犬は、向かって右側に阿像、左側に吽像が設置されています。
但し、和気神社はとても珍しいイノシシが設置されています。

和気神社の裏手には「もみじ山」があります。
赤、黄、橙、青、緑と、織りなすもみじは見るものを感嘆させ、無力である私ども人間に何を示唆してくれているのでしょうか。

もみじ山の、少し奥まったところに不思議な形をした水たまりを発見しました。
周辺に残るひずめ跡と山上に向かっている足跡からイノシシのお風呂場であることで納得いたしました。

「錦秋」の文字が鮮やかに映える季節も、駆け足で通り過ぎていく自然界の移ろいに垣間見る止まった時間のなんと愛おししく感じられることか。
まもなく訪れるであろう冬の匂いを、山上から追いかけてくる冷えこみと静寂の中にまといながら足早に下山いたしました。